「決算書=難解」は思い込み?身近な企業の意外な戦略に、ワクワクが止まらない!
この記事を書いたライター
川村 拓也 (かわむら たくや)
年齢: 38歳 職業: 起業家
会計が「謎解き」に変わる!決算書で、あの企業の裏側が丸見え!?会計クイズで、ビジネスセンスが磨かれる!
「損益計算書」「貸借対照表」「キャッシュ・フロー計算書」… どれも、ビジネスの世界では欠かせない重要な書類であることは分かっている。しかし、その言葉の響きだけで、難解で退屈なもの、というイメージを抱いてしまう人も多いのではないだろうか?本書は、そんな会計に対する固定観念を覆し、決算書を読み解く楽しさを教えてくれる、画期的な一冊だ。
Twitterで話題沸騰!会計クイズがついに書籍化! 楽しみながら財務3表マスターを目指せる!
『会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方』(KADOKAWA)は、Twitterで人気沸騰中の「会計クイズ」を書籍化したもので、2020年3月に初版が発行された。著者の大手町のランダムウォーカー氏は、公認会計士の資格を持ちながら「財務諸表が読めない」というジレンマを抱えていた経験から、誰もが楽しく会計を学べるコンテンツ作りを目指し、この「会計クイズ」を考案した。本書では、身近な企業の決算書を題材にしたクイズ形式で、財務3表の基本的な知識から、企業の戦略を読み解く実践的なスキルまで、楽しみながら身につけることができる。
ドトールとルノアールの価格差の秘密は…?会計クイズで、身近な企業の意外な戦略が見えてくる!
私は、これまで決算書といえば、数字がびっしり詰まった、見るのも恐ろしい書類、というイメージを持っていた。しかし、本書に登場する個性豊かなキャラクターたちの会話を通して、クイズ形式で財務3表を読み解いていくうちに、会計に対する苦手意識が、いつの間にか興味と探求心へと変わっていった。特に、ドトールとルノアールのコーヒーの価格差の謎や、セブンイレブンが実は小売業ではないという意外な事実など、身近な企業の隠された戦略が、決算書から鮮やかに浮かび上がってくる過程は、まさに知的興奮とエンターテイメントに満ちていた。
会計初心者でも大丈夫!イラスト満載で、スラスラ読める! 飽きさせない工夫が満載
本書の最大の魅力は、実在する企業の決算書を用いながら、クイズと解説を通して、読者を飽きさせずに、自然と会計の知識を深められる点だ。また、イラストレーターわかる氏による親しみやすいイラストや、会話形式で進むテンポの良い解説は、会計初心者にとってハードルを下げ、楽しみながら読み進められる工夫が凝らされている。さらに、本書で紹介されている会計クイズは、TwitterやInstagramでも発信されており、著者の解説だけでなく、他の参加者の多様な視点や意見に触れることで、より深い学びを得られる点も素晴らしい。
決算書は企業の"物語"!数字の奥に隠された、企業戦略を読み解く楽しさを味わえる!
本書の「はじめに」には、著者の会計に対する熱い想いが込められた言葉がある。
決算書を読むということは、数字に目を通すだけではなく、決算書から企業の戦略まで読み解くことを目指すべきです。
この言葉は、会計を学ぶ目的を明確にし、決算書を読み解くモチベーションを高めてくれる。単なる数字の羅列ではなく、企業の生き様や戦略が記された物語として、決算書を捉えることの重要性を教えてくれる。
就活生、投資家、ビジネスパーソン必読!この一冊で、ライバルに差をつける会計力が身につく!
本書は、会計を全く知らない初心者から、簿記の知識はあるものの、実務で決算書を活用できていないビジネスパーソンまで、幅広くおすすめできる一冊だ。特に、
- 就職活動中の学生
- 企業分析をしたい投資家
- 経営企画や営業など、数字と向き合う必要のあるビジネスパーソン
にとっては、必携の書と言えるだろう。本書をきっかけに、あなたも「会計クイズ」の世界に飛び込み、決算書を読み解く楽しさを体感してみてはいかがだろうか?