『あした死ぬかもよ?』人生の終わりに笑うための27の質問

この記事を書いたライター

小林 一郎 (こばやし いちろう)
年齢: 68歳 職業: 定年退職者
人生の最期を意識することで見えてくる、本当に大切なこと
まずは、この本の概要からじゃな。
- タイトル: 『あした死ぬかもよ?人生最後の日に笑って死ねる27の質問』
- 著者: ひすいこたろう
- 出版年: 2012年
- ジャンル: 自己啓発書
内容は、「もし、あしたが人生最後の日だとしたら?」という問いを軸に、27の質問を通して、読者自身の人生観、価値観、そして本当に大切なものは何かを深く掘り下げていく、というものじゃ。
人生をリセットする27の魔法:わしが体験した心の変化
わしはこれまで、仕事一筋で生きてきた。定年退職後、時間ができて、ようやく自分の人生を振り返る余裕ができたんじゃ。そんな時にこの本に出会った。最初は、「死」というテーマに少し抵抗があったんじゃが、読み進めるうちに、これは「死」の本ではなく、「生」の本なのだと気づかされた。
27の質問は、どれもシンプルじゃが、深く考えさせられるものばかりじゃった。
- 本当にやりたいことは何ですか?
- 最後に伝えたい言葉は?
- どんな人生だったら、笑って死ねますか?
これらの質問に答えることで、わしは自分の心の中に眠っていた、本当の気持ちに気づくことができたんじゃ。
特に印象的だったのは、「あなたの人生を映画化するとしたら、どんなシーンから始めたいですか?」という質問じゃ。わしは、家族との思い出、仕事での成功、友人との語らい…様々なシーンを思い浮かべた。そして、わしは、自分の人生が、決して平坦ではなかったけれど、かけがえのないものであったと、改めて実感したんじゃ。
なぜ、この本を読むべきなのか?
この本の優れている点は、何と言っても、その「問いかけ」の力じゃろう。著者のひすいこたろう氏は、読者に寄り添い、優しく、しかし核心を突く言葉で、わしらの心に語りかけてくる。まるで、長年の友人と語り合っているような、そんな温かい気持ちにさせてくれるんじゃ。
また、各質問の後に添えられた、古今東西の偉人たちの名言も、心に響くものばかりじゃった。これらの名言は、質問に対する答えを深め、新たな視点を与えてくれる。まるで、人生の先輩たちから、貴重なアドバイスをもらっているような、そんな感覚じゃった。
わしの心に刺さった言葉:明日死ぬとしたら、今日何をする?
わしが特に心に残ったフレーズは、これじゃ。
人は誰もが、いつか必ず死ぬ。
だからこそ、今この瞬間を大切に生きなければならない。
当たり前のことかもしれんが、改めてこの言葉を読んで、わしはハッとしたんじゃ。わしはこれまで、「いつか」やろう、「そのうち」やろう、と、多くのことを先延ばしにしてきた。しかし、この本を読んで、「いつか」は来ないかもしれない、「そのうち」は永遠に来ないかもしれない、と気づかされたんじゃ。
この本を、こんなあなたに届けたい
この本は、全ての人におすすめしたい。特に、以下のような方々には、ぜひ手に取ってほしい一冊じゃ。
- 人生の岐路に立っている人
- 日々の忙しさに追われている人
- 自分自身の人生を見つめ直したいと思っている人
若い人には、これからの人生をどう生きるか、考えるきっかけになるじゃろう。わしのような年配者には、これまでの人生を振り返り、残りの人生をどう生きるか、考える良い機会になるじゃろう。
限りある人生、後悔しない生き方を。
『あした死ぬかもよ?』は、「死」を通して「生」を深く考えさせてくれる、珠玉の一冊じゃ。この本を読めば、きっと、あなた自身の人生が、より豊かで、意味のあるものになるはずじゃ。そして、人生の終わりに、心から笑って「ありがとう」と言える、そんな人生を送ることができるじゃろう。
ぜひ、一度手に取って、27の質問に答えてみてほしい。きっと、新たな発見があるはずじゃ。