人生を変えたいと願う全ての人へ捧ぐ、一風変わった自己啓発書
この記事を書いたライター
小林 一郎 (こばやし いちろう)
年齢: 68歳 職業: 定年退職者
ゾウの神様ガネーシャが教える、人生を変える魔法!?
この本は、平凡なサラリーマンの前に突然現れた、関西弁を話すゾウの姿をした神様ガネーシャが、彼に成功するための様々な課題を与えながら成長へと導いていくという、一風変わった自己啓発書です。2007年に飛鳥新社から出版され、その後シリーズ化、2021年には文庫化もされています。
笑って泣いて、そして成長する!型破りな自己啓発書の誕生
この本は、平凡なサラリーマンの前に突然現れた、関西弁を話すゾウの姿をした神様ガネーシャが、彼に成功するための様々な課題を与えながら成長へと導いていくという、一風変わった自己啓発書です。2007年に飛鳥新社から出版され、その後シリーズ化、2021年には文庫化もされています。
僕の人生を変えた、ガネーシャからの「びっくり課題」
ガネーシャの課題は、「靴をみがく」「コンビニでお釣りを募金する」「トイレ掃除をする」など、一見すると成功とは無関係に思えるものばかり。しかし、ガネーシャはユーモアあふれる語り口で、これらの課題に隠された深い意味を解き明かしていきます。
例えば、「靴をみがく」という課題に対して、ガネーシャはこう言います。
自分が会社行く時も、営業で外回りする時も、カラオケ行ってバカ騒ぎしてる時も、靴はずっと気張って支えてくれとんのや。そういう自分支えてくれてるもん大事にできんやつが成功するか、アホ!
これは、自分の周りの人に感謝し、物事を大切にする心を育むことの重要性を説いたものです。
当初は半信半疑だった私も、ガネーシャの課題を実行していくうちに、自分の心境や行動に変化が現れていることに気づきました。今まで当たり前のように思っていた日常の中に、感謝すべきことがこんなにもたくさんあったのかと、改めて気づかされたのです。
ガネーシャの毒舌に隠された、愛と人生の深イイ話
この本の魅力は、ガネーシャという強烈なキャラクターの存在にあります。彼は、神様らしからぬ言動を繰り返す、破天荒で憎めない存在です。しかし、その言葉の一つ一つには、人生の真理が凝縮されています。彼のユーモラスな語り口は、時に厳しく、時に優しく、読者の心を揺さぶります。
心に響く!ガネーシャの言葉で、人生観が変わる
特に印象的だったのは、ガネーシャが主人公に語りかける、次の言葉です。
成功だけが人生やないし、理想の自分あきらめてまうんも人生やない。ぎょうさん笑うて、バカみたいに泣いて、死ぬほど幸福な日も、笑えるくらい不幸な日も、世界を閉じたくなるようなつらい日も、涙が出るような美しい景色も、全部全部、自分らが味わえるために、この世界創ったんやからな。世界を楽しんでや。心ゆくまで
この言葉は、成功や失敗にとらわれず、人生そのものを楽 しむことの大切さを教えてくれます。
まだ見ぬ自分に出会うための、最高の教科書
「夢をかなえるゾウ1」は、自己啓発書でありながら、人生の奥深さを描いた物語でもあります。ガネーシャと主人公のコミカルなやり取りに笑いながらも、読後は心が温かくなるような感動を覚えました。
この本は、人生に行き詰まりを感じている人、夢や目標を叶えたいと願っている人、そして、毎日をもっと楽しく充実させたいと思っている全ての人におすすめです。ぜひ、ガネーシャの課題に挑戦 し、あなた自身の人生を変えてみてください。