家族って、変だけど、温かい。 え、お父さん、何言ってるの?
この記事を書いたライター
高橋 美咲 (たかはし みさき)
年齢: 17歳 職業: 学生
「幸福な食卓」って、どんなお話?
「家族って面倒くさいな」って、思ったことない? 私もしょっちゅう思ってる。でも、この本を読んで、家族って変だけど、温かいなって、改めて実感しちゃった。
瀬尾まいこさん著「幸福な食卓」は、2004年に出版された小説で、2007年には映画化もされてるんだって! 高校生の中原佐和子の視点で描かれる家族の物語は、ちょっと変わってて、でも、どこか共感できるところがいっぱい。
ちょっと変わった、私の家族
このお話、お父さんが突然「今日で父さんを辞める」って宣言するところから始まるの! え、どういうこと?って、私も佐和子と一緒にびっくりしちゃった。教師の仕事を辞めるだけじゃなく、お父さんという役割も放棄しようとするお父さん。お母さんも訳あって家を出て一人暮らしをしてて、お兄ちゃんは大学進学を諦めて農業を始めてて…。
正直、この家族、ちょっと変わってるよね。でもね、毎日欠かさず一緒に朝ごはんを食べるっていうルールだけは守ってるの。なんか、そこがすごく温かくて、家族っていいなって思っちゃった。
まるで佐和子と一緒に泣いてるみたい…
瀬尾さんの文章って、すごく読みやすくて、まるで佐和子と一緒に物語を体験しているみたい! 特に、佐和子の心情描写がすごく繊細で、家族への複雑な感情、友達との友情、そして初恋の大浦君への切ない想いに、私の心もぎゅーって締め付けられた。
胸がぎゅーってなる、忘れられない言葉
印象的だったのは、佐和子が大浦君の死を受け止められず、苦しむシーン。
大浦君がいないと、私は本当どうしようもなく、だめで、嫌なやつになって しまう。大浦君がいなくたっ
て、 元気で笑っていたい。そうじゃなきゃだめだって思うけど、どうすればいいかわからない。
この言葉、すごく胸に刺さった。大切な人を失う悲しみ、それを乗り越えようとする佐和子の葛藤に、涙が止まらなかったよ。
こんな人に読んでほしい!
この本は、家族との関係に悩んでる人、大切な人を失った悲しみを抱えている人、そして、ちょっと心が疲れてるなって人に、ぜひ読んでほしい。きっと、心が温かくなって、明日もがんばろうって思えるはず!